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数学者が開発した算数教育「水道方式」

数学者が開発した算数教育「水道方式」

公文公さんと長年のライバルでもあったのが数学者の遠山啓さんです。数学教育の分野で知られている遠山さんは水道方式という算数教育の方法を推奨していきました。この水道方式は筆算を基本とする算数計算になっています。銀林浩さんと四則計算の指導体系「水道方式」を提唱しました。

水道方式は、まるで水が水源地から各家庭へとながれるように型分けがされていたため仮の呼び方で「水道方式」と呼ばれていましたが、正式に呼ばれるようになりました。指導する点でのメリットは、計算ができない子に対して、どの型の問題が分からないのか?!という点で精密な診断をすることができるので、できない部分の計算を重点的に指導することができます。水道方式の大きな屋台骨となるのは「型分け」と「タイル操作」です。

子育てするにあたって

水道方式の特徴

  • 1.筆算が中心。
  • 2.タイルを使う。
  • 3.量を重視する。
  • 4.計算問題をキチンと分類する。

水道方式の型分け

  • たし算の素過程・・・なかま集め、集合数と順序数という数の概念。たし算の意味の学習を終えてから計算練習です。
  • ひき算の素過程・・・教科書では減加法ですが、水道式では5のタイルを使い、繰り下がりのない指導法です。
  • 2位数のたし算
  • 2位数のひき算
  • 3位数のたし算(型分け)
  • 3位数のたし算(タイル操作)
  • 3位数のひき算(型分け)
  • 3位数のひき算(タイル操作)
  • 4位数のたし算(型分け)
  • 4位数のひき算(型分け)
  • かけ算の素過程・・・かけ算の意味と九九を指導した後に、計算の指導過程にはいります。
  • ×1位数のかけ算(型分け)
  • ×2位数のかけ算(タイル操作)
  • 2位数×2位数(型分け)
  • 3位数×2位数(型分け)
  • ×3位数のかけ算(型分け)
  • わり算の素過程・・・わり算の意味を指導してからの導入になります。
  • 2位数÷1位数(型分け)
  • 3位数÷1位数[商3位数](型分け)
  • 3位数÷1位数[商2位数](型分け)
  • 3位数÷1位数(タイル操作)
  • ÷2位数[商1位数](型分け)
  • ÷2位数[商2~3位数](型分け)
  • 4位数÷2位数[商2位数](型分け)
  • 小数第1位までのたし算・ひき算
  • 小数第2位までのたし算(型分け)
  • 小数第2位までのひき算(型分け)
  • 小数第1位×小数第1位のかけ算(型分け)
  • 小数第2位を含むかけ算(型分け)
  • 小数のわり算(型分け)
幼児教育あれこれ

数学教育研究会

水道方式をつかった学習塾が「数学研究会」です。開設した当初は水道方式を使った計算塾から始まりました。やがて数学者遠山啓さんの助言から、計算塾から数学の専門塾へと転換をはかり、水道方式と量の体系という数学の専門塾としての指導が開始されました。

指導の特徴

入会した時に学力診断テストを行います。生徒が完全に理解している段階から学習を開始します。 独自の自学自習教材を使って、週2回の通塾になります。教材は中学範囲までで約2,800枚あるため、全教材を学習するためには、毎回3~4枚以上のペースで進める必要がありますが、小学校低学年以下で入会した生徒に対しては原則的に宿題を持たせません。 対象学年は、5歳からになっていますが一部の教室では高校生まで教えています。 算数数学教材は水道方式を使い、国語教材は外国人が日本語のしくみを学習する際に用いられる文法解釈で指導を行います。

通信教育

フランチャイズによる教室開発を行っていますが、公文式などと比べると学習塾のフランチャイズとしては規模が小さくなっています。この穴を埋める目的で行っているので、保護者に子どもの先生役を一部担わせているのが特徴になっています。 現在行っている通信教育は、算数数学単科の数教研ゼミだけが通信教育の対象になっています。

数学教育研究会の歩み

  • 昭和51年(1976年) 1月・・・ 中谷太郎会長就任を機に水道方式と量の体系による数学の専門塾として指導を開始。
  • 昭和51年(1976年) 6月・・・ 城戸幡太郎(元北海道教育大学学長、北海道大学名誉教授)顧問就任。波多野完治(元お茶の水女子大学学長)顧問就任。
  • 昭和51年(1976年) 7月・・・ 小平邦彦(東京大学名誉教授)顧問就任。
  • 昭和53年(1978年)10月・・・ 機関紙「ひろば」創刊(特集「よりよい数学教育を」対談中谷太郎・上村努、「ひろば創刊を祝う」城戸幡太郎)
  • 昭和60年(1985年) 9月・・・ 上村敦(大英研会長)執筆の英語教材を用いた英語科教育を開始。教材委員会設置。
  • 平成3年(1991年)10月 ・・・通信教育レクトンおやこ教室を開始。
  • 平成6年(1995年) 4月・・・ 国語科教育を開始。
  • 平成7年(1996年) 2月・・・ 新宿区新宿四丁目1-23に本社移転。法人名を有限会社数学教育研究会に変更。
  • 平成7年(1996年) 4月・・・ 上村浩郎会長就任。
  • 平成8年(1997年) 4月・・・ 銀林浩(元数学教育協議会委員長、明治大学名誉教授)顧問就任。鈴木康之(大東文化大学名誉教授)国語科顧問に就任。
  • 平成11年(1999年) 5月・・・ 通信教育あいどっとレクトンを開始。
  • 平成21年(2009年) 7月・・・ マザーズスクールを開始。
  • 平成23年(2011年) 2月・・・ 墨田区千歳二丁目5-4に本社移転。
  • 平成24年(2012年) 2月・・・ 通信教育のレクトンおやこ教室、あいどっとレクトン、マザーズスクールの新規生徒募集を停止。新たに数教研ゼミを開始。
  • 平成25年(2013年) 4月・・・ 個別指導塾の機能を備えた、民間学童のステラキッズを開始。

水道方式に関連した本

  • 昭和40年(1965年)・・・『わかるさんすう : 1ねん』
  • 昭和41年(1966年)・・・『わかるさんすう 3』
  • 昭和42年(1967年)・・・『わかるさんすう 4』
  • 昭和51年(1976年)・・・『わかるさんすうの教え方 1』※『わかるさんすうの教え方は6まで』
  • 昭和53年(1978年)・・・『わかるさんすうの教え方 2』※『わかるさんすうの教え方は6まで』
  • 昭和54年(1979年)・・・『わかるさんすう 2』
  • 平成2年(1990年)・・・『わかるさんすう 6』
  • 平成5年(1993年)・・・『わかるさんすう 5』