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いつまで添い寝?いつまで授乳する?育児法は迷うばかり

ありすぎて迷う育児法

子どもが生まれてから、いわゆる子ども繋がりから「ママ友」という交友関係ができてきます。最初は公園での会釈から始まったり、赤ちゃんと一緒に参加するレクレーションなどで会話が始まるかもしれません。出産を機に育児休暇を取ったり、子どもが小学校に入るまでは。と仕事をいったん辞める女性もいます。核家族が当たり前となっているので、慣れない育児と閉塞感を打破するために赤ちゃんと一緒に外に出よう!交流を持とう!と赤ちゃんとママが楽しめるイベントに参加することで、少しずつ交流が出来ていくので「ママ友」が出来てきます。

本屋さんの育児コーナーにいくと、いろいろな出版社から育児本が出されています。どの本を選べばいいの~?!と情報がないのも困りますが、情報がありすぎるのもどれを選択していいのか悩んでしまいます。一度疑問に思うと、どっぷり深みにはまってしまうのでなかなか抜け出せなくなってしまいます。こんなことまで?!と思うかもしれませんが、赤ちゃんをひとりで寝させるべきか。それともママと一緒に寝るべきなのか。こんな点でも育児法によって違ってくるからです。

そしていつまでおっぱいを飲ませるのか?!というのも大きく意見が分かれるところです。母乳育児推進の方は、おっぱいを子どもが欲しがるまでは飲ませてあげなさい。と言います。時期を見て卒乳するときは、きっぱり止めましょうという方もいます。赤ちゃんは、首がすわってから腰がすわります。そして寝返りをするようになり、やがてハイハイをして、自分で移動できるようになります。そして立つようになり、一人歩きができるようになります。「一人歩きができるようになったら、卒乳の時期」と言う方もいます。

どちらもそれぞれ言い分があるので、どっちにしようか悩みどころですがどちらの言い分も聞く分には「なるほど~!」とごもっともな意見です。

ひとりで?それとも川の字?

『ひとりで寝る』場合は、だいたい3ヶ月ぐらいになった幼児を寝かせます。モニターなどを部屋に付けておいて、子どもが寝ているかどうかを確認できる方法をとられている方もいるようです。

子どもが別室で寝ると、親子ともに十分な睡眠が取れます。子どもの寝返りで蹴られたりパンチをされることもなく、ぐっすりと親も眠ることができます。子どもも親の気配で起きることはありません。子どももぐっすりと眠ることができるので、規則正しい生活リズムになります。

親が添い寝をして寝かしつけをすると、ついついそのまま眠りに落ちてしまうことがあります。気がつけば朝・・。ということが無くなるので、夫婦の会話する時間も確保することができます。

肯定的な意見

『川の字で寝る』場合、子どもに安心感を与えるというのが良いという意見が一番多く聞かれます。またママやパパも家族が一緒に寝ると幸せを感じるという満足度が高いといいます。親子並んで川の字で寝るという家庭もあれば、ママと子どもが一緒に寝てパパだけ別室で寝るという家庭もよく聞きます。その理由は、子どもの夜泣きがすごいのが理由であったり、パパのイビキがすごいから子どもが起きるという理由で別室が選ばれています。

いつまで子どもと一緒に寝るのか?!という点でも、あまりいつまでも一緒に寝ていると子どもが自立しない。という意見もあります。これはいつまでおっぱいをあげるのか。という点と共通することかもしれません。

否定的な意見

フランスでは、添い寝の延長から近親相姦や性的虐待に繋がる恐れがあるとして、添い寝に関しては否定的な論調が目立っています。

アメリカでは、1999年米国消費者製品安全委員会の報告によると「子どもが圧死する危険性がある」として、添い寝に関して否定的な意見になっています。

日本では添い寝に関して、肯定的な意見が多くなっていますが、否定的な意見ももちろんあります。臨床心理学者の相部和男さんが添い寝に関しての調査結果をだしています。調査結果によると、非行少年の多くが添い寝をいつまでも受けていたという調査結果が出ています。この調査結果では、非行少年1万人を対象にした調査で、「溺愛型」で非行に走った62パーセントのうち、小学校入学まで添い寝をしていたのは、65.2パーセント。小学校に入学しても添い寝をしていたのが28.1パーセントという調査結果の発表になっています。

いつまでおっぱいあげるの?

母乳育児を徹底されている方は、子どもがもういらない。と言うまでおっぱいをあげつづけないとダメだといいます。おっぱいを噛むから痛いから止めたなどというのは論外とも。子どもがおっぱいをいらないと言うまで、あげつづけるママもいます。4歳でも飲む子どももいることは事実です。

子供が6ヶ月ぐらいの頃に、デパートの授乳室で授乳している時に推定年齢5歳ぐらいの子供が「ママーーおっぱい!」と普通に話しをしながら入ってきました。顔立ちももう赤ちゃんの顔ではなく、しっかりと子供らしい顔をしていましたが正直とっても驚きました。えっ??この男の子はお兄ちゃんで、妹か弟がいるのでは?と探してしまったほどです。でも推定年齢5歳ぐらいの子供がママの膝の上によじ登り、しっかり飲んでいました。

そこまであげるのはやりすぎだ。という意見もあれば、スキンシップだと考えればよし。という意見もあります。食事も3回とるようになり、おっぱいを欲しがる時は子供が精神的に落ち着いていないときかどうかを見極める必要があるようにも思えます。

たとえば眠いときだったり、嫌なことがあったときなど落ち着きたい⇒おっぱいを飲むとおちつくのであげる。というのであれば、おっぱいがないと自分で乗り越えることができなくなってしまいます。精神的リラックスのためにおっぱいを欲しがるのであれば、いつまでたっても「もういらない」というように自然な卒乳にはならないのではないでしょうか。

幼稚園に入って集団生活を送るようになれば、今までとは生活環境とリズムが大きく変わるので子供も慣れるのに必死です。楽しいこともあれば、トラブルもあり我慢することも出てきます。そんな時に落ち着きたいからおっぱい欲しがるようでは、本人も困ってしまうのでどんな時におっぱいを欲しがっているのか見極めましょう。

そして子供に「3歳の誕生日まででにしようね。」などと、子供自身が納得できるように話をしておくことが大事です。2歳を過ぎれば子供もいろいろ理解しています。子供が納得しない状態で「もうやめよう」としてしまうと、子供もなんで??となってしまうので、本人が納得するように話をして卒乳へと向かいましょう。

親であったり親戚だったり「私の頃はこうだった!」といった意見を聞きますが、人は人です。それぞれ育児に対する考え方があるので、何よりも授乳するママが納得する形で決めるのが一番です。いつも子供を見ている親だからこそ、子供のことを決めるべきです。

スポック博士の育児法

耳にしたことがあるかもしれませんが、アメリカ小児科医ベンジャミン・スポックが1946年(昭和46年)に刊行した本です。聖書の次ぎに売れに売れたといわれていますが、世界46か国で翻訳され日本でも昭和41年に「スポック博士の育児法」が東大医学部の高津忠夫教授(当時小児科)によって翻訳され、昭和55年には母子健康手帳に導入されてこぞって「スポック博士の育児法」がもてはやされました。この育児法を忠実に守りながら育てた世代からすると、「泣いてすぐ抱くと泣きぐせがつくからやめなさい」と言ったりします。

アメリカで出版された『スポック博士の育児法』はアメリカでもベストセラーになりましたが、問題点(本に載っている通りに赤ちゃんにハチミツをあげて突然死が急激に増えたり)が指摘されて訂正されてきましたが、日本では残念なことに訂正された部分は20年以上経ってから知らされるようになりました。今では『スポック博士の育児法』は、ただ厳格に子供を厳しく躾りだけだとして、否定されていますが、この本で子供を育ててきた世代の人の中には、「泣いてもすぐ抱いちゃダメ」「一緒に寝るなんて自立しない」などと言います。

日本に翻訳された『スポック博士の育児法』は日本では20年も改訂されていませんでしたが、アメリカでは改訂何回か改訂されていて1998年に出版された『スポック博士の育児書』第7版では、2歳になれば乳製品は必要なく、植物性の食べ物だけを食べるという内容になっています。子供にも大人にも、肉・鳥・魚・乳製品を含まない食事が最良だという内容で、大論争になりました。それはそうだと思います。一番最初の頃のスポック博士の育児法には5ヶ月ぐらいで離乳食を開始するように書いてあったのが、改訂を重ねていることとはいえ肉・鳥・魚・乳製品を含まない食事をしているので、かなり衝撃的だったのかもしれません。

世界的ベストセラーといえば、間違いなく圧倒的に『聖書』になりますが、1946年に刊行された『スポック博士の育児法』は聖書の次ぎに売れたといわれるほど、世界的大ベストセラーになっているため大きな影響を与えことはもちろんですが、改訂版を重ねることで最初の刊行と大幅な内容の変更ということが、大きな反響になったといえるでしょう。

最終的にはマクロビオティク

スポック博士自身は、自分が病気になったのをキッカケに、マクロビオティックの食事に替えました。ベジタリアンになったことで健康を取り戻すことができました。日本人のマクロビオティックの研究の第一人者でもある久司道夫さんに食事指導を求めたことで、マクロビオティクの食事に変更しました。結局、スポック博士は健康を取り戻すことになりましたが、久司道夫さんから「子供に肉や牛乳を与えるのはおかしい。死んだ後に恥になるから書き直したほうがよい。」と言われました。

医師でもあるスポック博士は、マクロピオティック関連の医師たちとともに、「牛乳や肉は必要ない」という発表をして、「子供にも牛乳は必要ない」と発表したことが大きな反響となり、その反響の大きさに耐え切れなくなったスポック博士は3ヶ月の間姿を隠したほどの反響の大きさでした。

3ヶ月姿を隠してスポック博士が出した結論は「スポック博士の育児法」を書き直す。という方法でした。結局育児書を書き直し、「牛乳は子供のアレルギーの原因となり、2型糖尿病につながるかもしれない」となりました。最終的に、改訂版の第7版には「2歳になれば、乳製品は必要ではなく、植物性のものだけを食べる」という内容になり、大人だけではなく子どもにも、肉・鳥・魚・乳製品は含まない食事が最良という主張の内容になりました。

スポック博士も、朝食は玄米に味噌汁とお野菜という、マクロビオティックの食事を実践していて第7版を出版した1998年3月15日に亡くなりますが、95歳という年齢で天寿を全うしたといえる年齢です。

1946年に刊行され、第7版にいたるまで『自分を信じてください。あなたは自分が考えるよりはるかに多くのことを知っているのです』と母親に向けたメッセージは非常に有名で、実際にどんな育児法を取ればいいのか悩んだ時には、このメッセージの通りまさに「自分を信じる」この一言に尽きるでしょう。母親は子どものことを誰よりも知っているはずです。最終的な決定を下すのは「自分」しかいないのですから。